坐骨神経痛の症例
坐骨神経痛の症例をご紹介いたします。
男性 90歳 室内自立歩行
S:Subjective(主観的な内容、自覚症状)
散歩で少し歩くと右臀部から大腿外側、下腿外側まで違和感が出現、その後は痛みを感じるので休んでから歩行している。
ここから始まっている感じがすると梨状筋あたりを指さす。
O:Objective(客観的な内容、他覚所見)
排尿障害、歩行困難はなく、整形のMRIで腰部脊柱管狭窄症と言われ
鎮痛剤を処方
梨状筋、大腿外側に圧痛。
パトリックテスト ゲンスレンテスト(-)
腰部椎間関節の圧痛 (-)
股関節内旋位でのSLR、フライベルグテスト(+)
A:Assesment(考察、評価、判断)
腰部脊柱管狭窄症で保存療法ということなので、他の原因も考察して
上記テストから仙腸関節、椎間関節由来ではなく梨状筋単独の梨状筋症候群
とも考えられた。
P:Plan(計画、方針)
梨状筋を中心に外旋六筋の筋緊張を低下させる手技とマッサージを行う。
マッサージ後には違和感は消失し、後日出現を繰り返すが、段々出現しない日数が増加して3か月後には消失。
改善の速さは梨状筋単独であった為と、90歳とは思えぬ姿勢の良さも関係していると考えられました。一年前も同じ症状でマッサージ施術と同時にブロック注射も始めて症状は消失していました。今回は幸いブロックには行かずに効果が出たので良かったです。近所のスーパーにも買いものに行けるので良かったです。